心臓病を知る
心臓病は、今なお多くの人が悩まされている病気の一つです。医学の発達で、外科手術による治療が可能になった現代においても、難病であることには変わりないのです。
心臓病の原因とは
どんな病気にも必ず原因があります。それは、生活内容に関連するものであったり、生まれながらにして持っていたものであったりもします。
先天的な異常
先天的な異常を原因とする心臓病は、心房中隔欠損や心室中隔欠損などのように心臓や血管の奇形という形で異常が現れることが多くあります。これらの先天的心疾患は、程度や個人差によっては成長と共に自然治癒するケースがありますが、基本的には早急に手術を行なって治療する必要があります。
生活環境
生活環境を原因とする心臓病の場合、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が原因となることが非常に多いことがわかっています。生活習慣病の多くは、血管や血流に影響を及ぼすものなので、血流をコントロールしている心臓にも影響が出ない筈は無いのです。
体外からの影響
一部の心疾患には、健康であっても何かの拍子で起こるものがあります。心臓に強い衝撃が加えられることで起こる「心室細動」がそれにあたります。また、心臓にダメージが無くても、エコノミークラス症候群などで出来た血栓が心臓に送られることで心不全を起こすこともあります。
心臓病治療の最前線
心臓病の治療は、長い間内科治療での対症療法が主流でした。心臓は血液を全身に循環させるために、常に大量の血液を内部に溜め込んでいるため、外科手術を行なって切開すると取り返しの付かない事態に発展する可能性が高く、万が一手術に成功しても蘇生に失敗する可能性があることなど、外科手術による心臓の治療は非常にリスクが高いものだったのです。
心臓病の内科治療
基本的に、心臓病を薬で治療する場合は血圧昇降剤や血管拡張剤などを症状に合わせて処方します。心臓病患者に処方される薬として有名なのが、ダイナマイトの原料としても知られるニトログリセリンです。ニトログリセリンには、血管拡張効果があり狭心症などに効果があります。現在、医療現場で使われているニトログリセリンは、爆発しないように他の物質を化合しているため、危険性は低いものになっています。
心臓病の外科治療
長年手をつけることが出来なった心臓の外科治療は、人工心肺装置の開発によって実用化の道が開けたといえます。人工心肺装置は、「心臓と肺の機能を人工的に代行する」機械で、1953年に行なわれた手術が成功したことによって急速に普及し、心臓病の治療を大きく発達させています。
バチスタ手術とは?
テレビドラマや映画などで取り上げられ、非常に注目を受けている心臓病の手術法に「バチスタ手術」があります。これは拡張型心筋症という心臓の細胞の性質が変化して左心房が肥大する病気のための治療法として開発された手術法です。肥大した左心房の切除と成型を行い、心機能を回復させるのが目的で行われます。
心臓移植
心臓病の外科治療の中で、最も有効な方法と言えるのが心臓移植です。しかし、心臓移植には常に倫理的問題が付きまとっています。また、心臓移植後の患者の延命率もそれほど高くならないことや、免疫抑制剤の定期的な投与を必要とする場合があるなど、心臓移植は「完全な心臓病の治療法」というわけではないのです。
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