心臓肥大とは
心臓肥大は、心臓に送られる血液量が増大することで心臓が膨らみやすくなってします心臓病のことです。心臓に掛かる負荷が大きくなっているために、心臓の大きさが戻りにくくなってしまうのが特徴です。心臓肥大は人間だけでなく、犬などのペットにも見られる場合があります。
原因
心臓肥大の主な原因となるのが高血圧です。高血圧によって、心臓に送られる血液の量が多くなり通常よりも大きな負担を心臓にかけることになります。心臓肥大は、心臓弁膜症の合併症として起こる場合があります。また、筋ジストロフィーや甲状腺機能亢進症などの病気でも心臓肥大が見られます。
症状
心臓肥大の主な症状としては「心筋虚血」があります。心臓肥大は、心筋細胞の数が増えているわけではなく、心筋細胞のサイズが大きくなることで起こります。心筋細胞が大きくなった分だけ必要な血液の量も増えるのですが、心筋に血液を送り込む冠動脈には変化が起こらないので心筋全体が貧血状態になります。心筋虚血は心筋梗塞や心不全に発展する場合があります。また、心筋虚血が起こると不整脈を併発することがあります。このため、心臓肥大の患者は息切れや疲労感などを訴えることが多いといえます。
スポーツ心臓
心臓肥大に良く似た症状に、「スポーツ心臓」があります。スポーツ心臓は、スポーツ選手に見られる症状で心臓が激しい運動に適応して肥大した状態のことを言います。心臓が肥大したことによって、一度に送り込める血流量が増大して疲れにくくなり、心拍数も平均値より低くなるなどの特徴があります。しかし、スポーツ心臓と拡張性心筋症は区別が付けづらいことがあり、「スポーツをしているから大丈夫だ」と過信して取り返しの付かない事態に発展するケースもあるため、油断できない症状であるといえます。スポーツ心臓は、スポーツをやめて2〜3年程度経過すると症状が解消される場合がほとんどです。
心臓肥大の治療
心臓肥大の兆候は、健康診断などで発見されることがほとんどです。心エコー検査やレントゲン検査が、心臓肥大の検査において有効な方法です。しかし、心臓肥大とスポーツ心臓と肥大性心筋症の区別は熟練した医師でも難しいので、問診などの結果を並行して判断していく必要があります。心臓肥大の治療は、基本的に内科治療で行われます。
内科治療
心臓肥大は、原因となっている高血圧の治療を行なっていくことで症状が改善されます。基本的には、食事療法と薬剤療法を併用する形で治療を行ないます。食事療法では、減塩食による塩分制限が行なわれます。薬剤療法では、降圧剤の投与を行ないます。
外科治療
心臓弁膜症から併発した心臓肥大の場合、弁置換術や弁形成術などの心臓弁膜症のための外科手術を行なって心臓肥大を治療することになります。
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